本の紹介:プラットフォーム戦略

※自社社員向けに書いているため、視点が少しずれているかもしれませんが、せっかくなので社外向けにも公開させて頂いています。

「プラットフォーム戦略」
  2010年8月
  東洋経済
  平野敦士カール/アンドレイ・ハギウ

プラットフォーム戦略の定義をまずは紹介しておきます。
多くの関係するグループを場に乗せ、マッチングなどの機能を提供し、広告などのコストを減らし、口コミなどを創造する、というエコシステム構築の戦略です。

コンビーズでは、インフラという言葉を意識してきましたが、このプラットフォーム戦略はそれをもっと拡大した戦略と言えます。この本にはプラットフォーム戦略を新しい形とし、日本企業に知らせないと世界に負ける、と訴えていますが、それほどインパクトのある事業戦略です。

昨今の人気を博しているWEBサービスを事例にという視点ではなく、なんとクレジットカード事業者がプラットフォーマーだ、というところからスタートしています。

その後、勝つプラットフォームの紹介がありますが、そのひとつに進化する戦略を作るという節があります。そこには「参加しているグループの本源的欲求は何かを見失わない」との指摘があります。
事例として、イーベイがSkypeを買収したが、オークション参加者同士は会話したがらないという人間の感覚に反したので失敗ということがあげられていました。

結局、人間の素直に感じる感覚を無視したことをプラットフォームで提供しても、人は行動しないですね。サービスを創るとき、改良する時、とても意識していかなければならない部分です。このあたりも詳細に記述がありますので、ぜひ精読下さい。

この本の後半は、よく知っているWEBサービスがたくさん登場しつつ、対処方法や負けない戦略が紹介されています。
全体的に読みやすく、今までにない視点で本質を突いていますのでおすすめです。ぜひ、どうぞ。

(株)コンビーズ 平井武