本の紹介:ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業

※自社社員向けに書いているため、視点が少しずれているかもしれませんが、せっかくなので社外向けにも公開させて頂いています。

「ビジネスで一番、大切なこと 消費者のこころを学ぶ授業」
  2010年8月
  ダイヤモンド社
  ヤンミ・ムン

この本は、消費者向けマーケットに関するものですが、このコモディティ化された大量の商品の中でどうやって存在感をあらわにしていくかが書かれています。執筆者はハーバード・ビジネススクール教授です。

製品の改良について、例えば、歯磨き粉であれば歯石除去や防臭効果など機能追加される付加型と、様々な種類のコーラが増えていくなどの増殖型が紹介されていますが、これらの改良の末、消費者は選ぶのが大変になり、企業も競争から抜け出す必要に迫られていくということです。

その解決方法として例えば、リバースブランド。
ヤフーがかつてポータルサイトへと邁進していた時に、グーグルが検索だけのシンプルさで登場したことや、IKEAが非耐久消費財と公言し、今までにない販売方法を確立したことが紹介されています。任天堂Wiiもリバースブランドだそうです。

他の解決方法として、既存の分野を書き換えることも紹介されています。
例えば、かつてのペット型ロボットのAIBO。当時の技術では命令通りに動かないことを逆手に、ヒト型ロボットではなくペットとして商品化したとあります。その思惑どおりにならない動作がかえって愛らしくなるという発想だそうです。
また、猛獣を使い移動興業であるサーカスを演劇という分野にもってきたシルク・ド・ソレイユもサーカスという分野の定義を書き換えました。

さて、この本には他にウェスティンホテルやレッドブル、アップルなど有名なブランドが数多く紹介されていますが、これは有名なブランドに限っての話でしょうか?
いえ全く違います。コンビーズで提供するサービスをどう構築していくかの中に、このリバースブランド、ブレークアウェーブランドでの考えも取り入れないといけないですね。

この本の最終章には、差別化は手段ではなく、姿勢や観察から生まれる考え方であると書かれています。どのように取り組んでいくべきなのか、何に着目すればいいのかがこの本には書かれています。ぜひ、どうぞ。

(株)コンビーズ 平井武